「セロトニン」とは、「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」と並んで、体内の色々なバランスを整える役割を果たしている、三大神経伝達物質の一つです。心身のバランスを整えたり、心に安らぎを与えたりすることから、「幸せホルモン」とも呼ばれています。
セロトニンの分泌が安定していると、しっかり眠れるようになったり、ストレスから起こる緊張状態をやわらげたりしてくれたりと、良いことばかり!
今すぐできる「4つの方法」でセロトニンを増やし、5月病を吹き飛ばしましょう!
セロトニンの分泌を増やすために難しいことをする必要はありません。実はセロトニンは、日々の簡単な習慣で増やす事ができるのです!
(1)肉や魚を食べて、「トリプトファン」と「ビタミンB6」を摂る
セロトニンは、「トリプトファン」と「ビタミンB6」が脳内で合成されて作られる物質です。そのため、この2つの物質を摂取することで、セロトニンの分泌を増やすことができるのです。特にトリプトファンは、人間の体内では生成できないので、食べ物から摂る必要があります。
★「トリプトファン」と「ビタミンB6」が多く含まれる食材
トリプトファン…乳製品(特にチーズが多い)、たらこ、すじこ、蕎麦、大豆、バナナ、ゴマ、油揚げ、アーモンドなど
ビタミンB6…赤身の魚(特にまぐろやかつお)、肉類(特に鶏ひき肉)、酒粕、にんにく、レバー、豆類、ピスタチオ、かぶの漬物など
さらにトリプトファンは、炭水化物と一緒に摂ると、より脳内に届きやすくなるので効果的!
たらこご飯や蕎麦、刺身、かつおのにんにく漬け……どれも美味しいお料理で摂る事ができそうですね。さらに、おやつにバナナやアーモンド等のナッツを摂り入れたり、おつまみをピスタチオやお豆腐等にするのも良いかもしれません!
(2)太陽の光をあびる
明日の朝から、目が覚めたらすぐにカーテンを開けるようにしてみましょう。
セロトニン神経(※)の活性化には、2,500ルクス以上の光が必要とされ、日光はこれを満たしています。セロトニンがしっかり分泌されると、自然と睡眠ホルモン(メラトニン)も増えるので、夜にはグッスリ眠れるようになりますよ。
※セロトニン神経は、セロトニンを分泌して脳全体にさまざまな情報を送り、心と身体をコントロールしています。
(3)ウォーキングなどのリズム運動
規則正しい動きを繰り返す「リズム運動」を5分以上継続することで、セロトニン神経が活性化されます。忙しくて、なかなか運動する時間がないという方や、いつも自宅やオフィスに居るという方に一番オススメしたいのが「ウォーキング」!
通勤時に一駅歩いてみる……など、日常の中に取り入れやすく費用がかからない上、気分転換にもなります。
(4)スキンシップをとる
心を許している家族や友人とのハグやマッサージ、髪をすく・なでるなどの触れ合いは、セロトニンを増やすのにとっても効果的! 直接触れ合わなくても、家族や友人と楽しくお喋りや食事をして、同じ場所、同じ時間を共有するだけでも有効といわれています。また人間同士だけでなく、ペットと触れ合うことも効果的です。
セロトニン生成のカギは、「継続」です。
できる事から少しずつ始めて習慣にすることで、どんどん生成されます。
継続するために必要なのは、楽しむこと。朝カーテンを開ける瞬間の開放感や、ウォーキングの爽快感を味わう、好きな食べ物からトリプトファンの多いものを選ぶなど、楽しめる工夫を。
楽しく続けて「セロトニン」を増やし、この季節をスッキリ乗り切りましょう!
気分が落ち込んでしまうのは、5月に限ったことではありません。たとえば月曜日の朝、「今日は仕事に行きたくない……」と思ったことのある人は、かなり多いのでははないでしょうか。ここでは、そんな「ブルーマンデー症候群」を撃退し、 ポジティブな気持ちで月曜日を迎えるための8つの方法をご紹介します。